埼玉県所沢で生まれ育つ。
里山と言うほどの山はないが、
近所の林や森、家の前を流れていた川が遊びのフィールド。
川は綺麗な川でもなく生活排水も流れこんでいた、ドブ川。
その川から流れてくるものを林に持ち込んで秘密基地を作り、
笹の斜面をソリで滑って遊んでた。
親の目が届きにくい末っ子という特権を生かし、汚れ放題汚れていた。
今の庭づくりでも、この頃の遊び場が、原風景といえるかもしれない。
東京理科大学を卒業後、その当時流行のIT系の会社に就職。
何を思ってIT系の会社に就職したかは覚えていないが、仕事はやりがいもあり、朝から終電まで働いた。
学生の時から始めたスノーボードは社会人になっても続け、
スノーボードを通じて自然と接点をもち、
夏場の山登りや屋久島や知床といった場所にもはまった。
普段感じることができない、
風や温度や色がある自然が好きになった。
週末に自然と触れる一方で、プログラマーとして昼夜なく働く中、
しだいに、
「人の喜びを感じられる仕事がしたい」と思うようになった。
人と自然とともにする仕事を求めるうちに、雑木の庭づくりと出会う。
松やサツキの造形的な植栽、ガーデニングなどと違う、
自然素材、雑木を使用する庭を見たとき心地よさと懐かしさ・・・
「これだ!」と思った。
雑木の庭づくりで有名な「高田造園」に弟子入り、やがて独立し現在に至る。
住み心地のよい住環境、
五感で感じる住環境をつくりたいと、日々考えている。
二人の娘と遊んでいる中で、子供の感性を刺激するものを探す日々。
少年時代、過ごした所沢の森は雑木林。
仕事と形は変わったけれど、
少年時代にもどり、土と木と自然素材で本気で遊んでいます。
植物や人と対話するこの仕事を、
体が動く限り、やっていきたいと思う。
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